スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「サンライズ出雲」を使った島根2泊3日(車中1泊)の旅(その1)

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。

昨秋より年末にかけて、さまざまなきっぷ代わりに使える格安プランをご紹介してきましたが、新年早々からそれらのプランを使って実際にあちこち出かけて見ることに致します。そして現地では、ただメジャーな名所を見てまわるのではなく、旅ごとにひとつのテーマを設定し、それにこだわった旅程を組んでまいります。


2010年の巻頭を飾るのは、人気の寝台特急「サンライズ出雲」を利用した格安ツアー。日本旅行「赤い風船」「旬感満彩(しゅんかんまんさい) 中四国へ行こう 山陰・山陽・四国」です。
内容は、往路「サンライズ出雲」の個室寝台シングルに乗って松江に入り、出雲市のホテルに1泊して、復路航空機で帰着するというプラン。もちろん添乗員が付いたり現地での行動が制約されるようなことはなく、好きなように過ごすことができます。ねだんは往復の交通費とホテル1泊込みで42600円。激安とはいえないかもしれませんが、「サンライズ」の正規運賃+料金と航空機の早割7+正規の宿泊代金だと5万円以上航空機が正規運賃だと6万円を超えますので、お買い得であることは確かです。

クーポン類

送られてきたクーポン類
復路の航空機のチケットレスサービス利用案内(左下)、往路のJR乗車票1(乗車券に相当=右上)、往路のJR乗車票2(「サンライズ出雲」の特急券・寝台券に相当=右中)、宿泊クーポン(右下)


そして今回のこだわりのテーマは、小説の舞台めぐり。それもトラベルミステリーの先駆者・松本清張の晩年の長編「数の風景」にスポットを当てて、そのハイライトとなった地をめぐることに致しました。

松本清張「数の風景」


今晩出発します。
レポは8日から順次掲載予定。ご期待ください。
スポンサーサイト

テーマ : 格安旅行
ジャンル : 旅行

「サンライズ出雲」を使った島根2泊3日(車中1泊)の旅(その2)

松本清張作「数の風景」は、1986(昭和61)年から翌年にかけて「週刊朝日」に連載された長編ミステリー。
島根県東部と鳥取県西部を舞台に、登場人物が生き生きと描かれた読み応えのある作品です。島根が舞台となっている氏の作品といえば、まず「砂の器」を連想しますが、時代設定が21世紀の現在に近く、松江や石見銀山などのメジャーなスポットで物語が展開しますので、かえって親しみが持てるような気がしています。
そこで、小説に登場する現場を実際に訪ねて、描かれている情景や登場人物像のイメージを、より具体的に膨らませることを主眼に置いた小旅行を楽しむことを思いついた次第です。

なお、出発直後のカメラのトラブルにより、このシリーズの画像はケータイによるお粗末なものになったことをおことわりし、お詫びしておきます。
以下、太字は原作からの引用です。

板垣貞夫は東京から米子空港に午前十一時ごろに着いた。…一月の末である。


序盤の主人公、東京在住の設計士・板垣貞夫は、航空機で米子にやってきましたが、この旅では寝台特急「サンライズ出雲」で島根入り。
途中、滋賀県で先行する貨物列車のトラブルがあり、ほぼ1時間遅れで松江に到着しました。それでも到着時間は10時30分。一日をたっぷり有効に使える時間です。

「サンライズ出雲」@松江


車内はホテルのような個室ですから、よく眠れます。

「サンライズ」シングル


朝食は岡山駅の売店で弁当やサンドイッチを調達できますので心配ありません。
ただ、以前は、岡山から車内販売が乗ってきたのですが、近年廃止になったのが残念。

画像0016


この日の朝食は、ミニサンド(230円)と缶コーヒー(120円)

画像0017


車内設備などの詳細は、こちらのページに掲載していますのでよろしければご覧ください。ただし、前述のようにここに出てくる車内販売は今はありませんのでご承知おきください。


松江に入り、決められた旅館の名をタクシーの運転手に云うと、そこは城山公園の近くで、濠端沿いだった。…
お城の天守閣も松林も雪はうすい。…



松江城の濠端の旅館を探してみましたが、該当するような施設は見当たりませんでした。松江の主要な宿泊施設は、駅周辺、もしくは松江しんじ湖温泉付近に集結しているようです。これは、雰囲気を盛り上げるための作者のフィクションなのかもしれません。
濠端から見上げる松江城と松林(右奥)はこんな感じです。

松江城

<つづく>

テーマ : 格安旅行
ジャンル : 旅行

「サンライズ出雲」を使った島根2泊3日(車中1泊)の旅(その3)

(板垣は)昼食を終わって、予定どおり鰐淵寺(がくえんじ)へ行くことにし、宿にタクシーを呼んだ。…

鰐淵寺とは、出雲市の北西に位置する平田エリアにある天台宗の寺院です。一畑電車の平田市駅からバスでおよそ30分。「出雲神仏霊場」の第2番です。ちなみに第1番は「出雲大社」です。
板垣はタクシーで出かけましたが、こちらは一畑電車を使います。

一畑電車



…宍道湖の上は鈍重な灰色の雲がひろがり、濃淡の斑な縞が横に滲んでいた。…湖南の道路の混雑とは違って湖の北岸は車が少なく、沿道の集落も静まり返っている。線路は道路と並行だが、…凪いだ湖面は鉛を板に溶れたようだった。…
対岸は雲に隠れている。…


宍道湖北岸


「たかのみや」

高ノ宮駅


「つのもり」

津ノ森駅

といった電鉄の駅前を過ぎる。…

このような風景を、一畑電車の車窓から眺めながらの旅です。
結局、板垣は雪の深い鰐淵寺には詣らずにそのまま日本海岸の十六島(ウップルイ)湾に向かいます。


…海岸に出たのはすぐだった。東西の岬の中に抱えこまれたかたちの広い入江だが、漁船の姿はほとんど見えなかった。車を出たが風が冷たく、激しい。…
ウップルイ1


…十六島はウップルイと読ませている。奇妙な名だから一度おぼえると容易に忘れない。…

画像0039


…その入江というのは、さきほど見えた船の帆柱が集まっている漁港であった。波止場は長く沖へ突き出ている。岸には出漁を休んだ大小の漁船が腹を並べている。…

ウップルイ2


佇んでいる女性は、そうした風景を熱心に眺め入っている。板垣のほうからはコートの背中だけだが、その髪の上に乗った山高帽に似た濃紺のカノチエがときどきうなずくのがみえた。…

板垣はここで上背のある均整のとれた姿を持つ婦人に遭遇します。どことなく謎めいた魅力を備える女性のようです。私もひょっとして、という期待を胸に下り立ってみましたが、そんなうまい話があるはずもなく、帰りのバスがくるまでの間、ひたすら寒風にさらされただけで終わりました(笑)。

<つづく>

テーマ : 格安旅行
ジャンル : 旅行

「サンライズ出雲」を使った島根2泊3日(車中1泊)の旅(その4)

車に戻った板垣は、一畑薬師に向かいます。

・・・一畑電鉄の「いちばたぐち」で、幟の賑やかな駅前になる。・・・

一畑口駅


一畑口駅前から一畑薬師までは小型のバスが運行されています。運賃は200円。10分と少しで着きます。

平田生活バス



・・・連続するヘアピンカーヴを曲がるたびにぐんぐんと下界が沈んでゆく。そしてたちまち標高二百メートルの一畑山の山腹に着いた。・・・

一畑薬師1


・・・「これが四百台を入れる駐車場です。けど、いまは観光のシーズンオフですから、このとおりガラ空きですわい。・・・」

一畑薬師2


一畑薬師は、眼の病にご利益があるといわれる寺院。「出雲神仏霊場」では、鰐淵寺の次の3番です。毎月8日には例月祭が催され、「ようかさん」と呼ばれて多くの参拝客が訪れます。

画像0030


参拝後、参道にあるお休み処で割り子そばの昼食(600円)。

割り子そば


ところで、この地にはかつて「一畑パーク」と名乗る大遊園地がありました。山陰唯一の遊園地と銘打って1961(昭和36)年に開園したこの施設には、各種遊戯施設や動物園などが設けられ、テレビCMを知らない人はまずいなかったほどだったとか。1979(昭和54)年の閉園時、動物たちは他所の施設に引き取られることになっていましたが、引越し当日、トラックに乗ることを拒む動物も少なからずいたそうです。


…板垣は五時近くになって松江の宿に戻った。…おかみがおうすを前に置いて両指を突いた。不味公(ふまいこう)の城下町だから板垣も膝を直した。…

「不味公」とは、名君と慕われて茶人としても有名な、松江藩七代目藩主・松平治郷(まつだいらはるさと)の号。お茶は、宍道湖のシジミなどとともに当地の象徴的な存在。午後のティータイムに注文したケーキセットも、「抹茶のシフォンケーキ」でした。

抹茶のシフォンケーキ


日も傾いてきたので、そろそろ宿のある出雲市に一畑電車で向かうことにしましょう。幸運にも内外装を観光客用に仕立てられた車両がやって来ました。

一畑電車5000系


<つづく>

テーマ : 格安旅行
ジャンル : 旅行

「サンライズ出雲」を使った島根2泊3日(車中1泊)の旅(その5)

日本旅行「赤い風船」「旬感満彩(しゅんかんまんさい) 中四国へ行こう 山陰・山陽・四国」のうち、山陰エリア(鳥取県・島根県)では20の宿泊施設が指定されています。今回は、翌朝なるべく早く石見銀山に入りたいので、出雲市・電鉄出雲市両駅前にある「ホテル・ツインリーブス出雲」を選びました。
ちなみにほかの選択肢はというと、1人利用なら「松江東急イン」、「松江ニューアーバンホテル別館」、「浜田ワシントンホテルプラザ」。2人以上ならば、玉造温泉の「グランドホテル長生閣」、皆生温泉の「松月」などの一流旅館も用意されています。


今宵の宿「ホテル・ツインリーブス出雲」は、一畑電車の電鉄出雲市駅に直結。山陰本線の出雲市駅にも隣接している。暗くなって到着しても迷うことはないし、朝もあわてる必要がないので重宝しそう。

画像0045


ゆったりしたロビー

画像0048


明るい客室の廊下

画像0056


ベッドはセミダブルサイズ

画像0059


浴槽は大きめ

画像0046


寝巻きのガウンは入り口横のワードローブに

画像0047


カウンター式のテーブル

画像0057


テレビは「PANASONIC」

画像0058


LANケーブルのジャックはテーブルの裏手に

画像0061


ひと通り観察が終わったところで、ホテル1階のレストラン「神名火」へ

画像0050


とりあえずビール(笑)。宿泊者には一杯分が無料でサービス

画像0051


選んだメニューは「神名火セット(2000円)」。内容は、海鮮丼・割り子そば・天ぷら盛り合わせ・出雲牛のミニステーキ・小鉢物・宍道湖産しじみ汁。この地方ならではの食材を少しずつ味わえるように工夫されている。鮮度の高い海鮮丼の甘エビと、やわらかいステーキが美味。ごちそうさまでした

画像0053


2階の「ベンダーコーナー」で、夜食用にお酒とつまみを買って部屋に戻る

画像0055

画像0054



一風呂浴びて寝酒をあおると、歩き回った疲れが噴出。それではおやすみなさい・・・




翌朝はまずまずの天気。窓外の左正面には出雲市駅の神殿風玄関が鎮座。発着する列車も見える

画像0069



ドア下には「朝日新聞」が

画像0062


NHKのニュースでは、飛行機と列車の予約状況を報道中。今晩の「サンライズ出雲」は満席らしい

画像0071


朝食は、夕べと同じく「神名火」で。朝食時間帯は全席禁煙

画像0067


充実の和定食の出来上がり。みそ汁の具は当然「シジミ」

画像0066


部屋に戻り身支度を整えて、いよいよ世界遺産・石見銀山へ向かいます。


<つづく>

テーマ : 格安旅行
ジャンル : 旅行

「サンライズ出雲」を使った島根2泊3日(車中1泊)の旅(その6)

板垣貞夫は、石見銀山活性化の有志代表である砕石工場社長・守屋豊一郎から、観光開発の設計と見積りを依頼されました。彼が島根県に赴いたのは、その現地調査を行うためです。
ところで、20数年前の石見銀山の状況はというと・・・

・・・かく宣伝しても年間の観光客は十万人をちょっと超す程度で、多くが県内の日帰り客だ、と守屋は話した。
これでは地元としては寂しい。なんとかして県外からの客を増やし、五十万人以上にはしたい。・・・


・・・その趣旨を板垣は常から懇意にしている大手の土建会社の経営者からとりつがれた。経営者はまたなにかと世話になっているこの県選出の国会議員からも頼まれているという。・・・


この話は、まったくのフィクションではなく、守屋豊一郎のモデルになった人がいるようです。うわさでは、石見銀山の所在地、大森町に本拠を構える製造業の社長とも、アパレル業を営む会社の社長ともいわれています。そして、この県選出の有力国会議員とは、のちに首相を務め、近年メジャーデビューした、ビジュアル系ロックグループのボーカルを担当する「D」の祖父に当たる人物のようです。
国会議員はすでに故人ですが、世界遺産に登録されるまでに至ったのは彼らの尽力の賜物であることは間違いありません。ちなみに2007年度の観光客はなんと80万人!守屋の目標をはるかに上回りました。


さて、板垣は、松江から特急「おき3号」に乗って、銀山の玄関口・大田市を目指します。


・・・列車は短いトンネルを出たり入ったりした。右側に、窓下まで迫っているような日本海がある。・・・

山陰車窓1



・・・左の窓に三瓶山があったが、前山の蔭だし、中腹から上は雲に消えている。・・・

山陰車窓3



・・・線路と並行する街道に釉(うわぐすり)の光る赤瓦がふえてきた。・・・

山陰車窓2

小田~田儀~波根間の車窓の描写です。こちらは特急ではなく、1両で走るワンマンディーゼル普通列車でその風景を楽しみました。

キハ120



・・・特急「おき3号」は正確に十時五十四分に大田市駅のホームに入った。・・・

大田市駅



・・・「あのバスが、大森を通って祖式(そじき)という所へ行き、そこから西へ折れて、大家(おおえ)を経て、北へ曲がり江津へ出る定期です。断魚荘(だんぎょそう)は、その祖式にあります」・・・

石見交通バス

この当時、江津まで走っていたバスは、現在は大家で打ち切られています。「断魚荘」とは、板垣が今晩からしばらく滞在する旅館のことです。


・・・しばらくして山間の盆地に出た。銀山川が現れた。町らしくなった。
帯のように長い町である。・・・


銀山川



・・・町の中心に入ったが、人は歩いていなかった。・・・

大森中心街



・・・車がとまった。板垣も写真で見ている代官屋敷跡の長屋門の前である。

大森代官所跡2



真冬に観光客が途絶えるのは、昔も今も変わりませんが、世界遺産登録後のゴールデンウィークや夏休み、秋の紅葉の時期などは、「大森銀山」ならぬ「大森銀座」化しているのが現状のようです。

板垣は、代官屋敷跡の「石見銀山資料会館」を案内されたあと、今宵の宿「断魚荘」へと向かいます。


<つづく>

テーマ : 格安旅行
ジャンル : 旅行

「サンライズ出雲」を使った島根2泊3日(車中1泊)の旅(その7)

・・・山陰道の途中で、タクシーはいったん停車した。・・・「ここは祖式の内ですが南山温泉入り口のバス停です。」・・・

南山バス停


…「じゃ、南山温泉へ降りましょう。」
急坂の狭い道をタクシーは下りはじめた。雪は四十センチくらい積もっている。…


坂下旅館1


…あの向こうに灯が見えるのが温泉旅館の断魚荘です。…

坂下旅館4


…短い吊り橋を行く。…

坂下旅館7


…斜面の上にできた建物なので、渡り廊下は下へ傾斜していた。…

坂下旅館6


…玄関に着いた。…

坂下旅館9


板垣が宿泊する旅館の描写です。
この記述もまったくのフィクションではなく、「坂下旅館(さかしたりょかん)」という実在する温泉旅館です。

もともと、観光客を相手にした施設ではなく、おもに、近隣の農家や林業で生計を立てている人たちの湯治場として利用されていたようです。谷底のような浴室と表現される浴槽に湧き出るのは、炭酸ラジウム泉。全国的にも珍しい泉質だそうで、湯ざめしにくいのが特徴だとか。小説では「南山温泉」となっていますが、実際には「南山鉱泉」です。

このあたりでは、農繁期が終わったあとの休息期間を「泥落とし」というそうですが、その時期の地元の人たちの憩いの場として重宝されていました。山菜をメインにした料理が好評で、秋の紅葉時期や年末年始などは大そう賑わったとのことです。そして、「数の風景」が週刊朝日に連載されたときには、疑似体験を目的にした泊り客が全国各地からやってきて繁盛しました。

ところが、時代が平成に変わったころからその波も去り、結局廃業に追い込まれることに。地元の人の話だと、「あれ(つまり週刊誌の連載)が最後の輝きだったなぁ…」とのことでした。今でも当時の姿のまま残っているのは奇跡に近く、小説が書かれた当時を偲ぶことのできる貴重な存在です。

板垣は、この旅館に4日間滞在しますが、十六島で出くわした謎の婦人と偶然泊まり合わせることになります。さらに、女将や女中、同宿者の矢部久一(谷原泰夫)、守屋豊一郎をはじめとする、有志の人たちも交えた人間模様が旅館を舞台に生き生きと描かれており、あたかも自分が体験しているような錯覚を受けます。さすが清張。このあたりに筆力というものを感じさせられます。中でもとりわけ魅力的なのは、若女将の「アキ子さん」。ポニーテールが印象的な女性です。


<つづく>

テーマ : 格安旅行
ジャンル : 旅行

「サンライズ出雲」を使った島根2泊3日(車中1泊)の旅(その8)

板垣は、翌日から「間歩(まぶ)」の調査に入ります。間歩とは、採鉱用の坑道のことで、銀山川を挟んでそびえる仙ノ山(537メートル)と要害山(416メートル)の麓に何百箇所と造られています。


…木綿の長半纏(はんてん)、色は紺、記号名印は赤染め、ぜんたいを紺木綿糸二条の刺し子にした揃いの火消し着を突け、同じく紺股引(ももひき)の上に半ゴム長靴、その上にワラの輪を巻いた若者たちが、雪の上に青い駕籠(かご)を据えて集まっていた。…


板垣は、駕籠に乗せられて「大久保間歩」に向かいます。今の時代にウソのような話ですが、これも現地に行ってみると案外実話なのかなと納得してしまいます。
大森から大久保間歩までの道は、こんな感じです。

仙ノ山


大久保間歩とは、天領だった頃の初代奉行・大久保長安にちなんで名付けられました。
今もこの界隈に墓が立っています。

大久保長安墓


夏場にはマムシが出没するようなところです。

マムシ


板垣は、初日に「大久保間歩」、二日目に「釜屋間歩」とスケジュールをこなし、…

…あくる日は、竜源寺間歩の踏査開始であった。…竜源寺間歩は、唯一の観光設備がなされているだけに、大森の町からは銀山川沿いに市道がすぐ前に通じていて、橋を渡る坑口への路はよかった。
この坑道は、入り口から二〇メートル奥までは観光客が入れるように整備されてある。…


…竜源寺間歩の坑口を見れば、守屋の熱心さもわかる。これは岩盤をタテ二・二メートル、横二・〇五メートルの方形に開けたものだが、…

竜源寺間歩1


…横幅も人がすれ違うのに十分な余裕があり、下をコンクリートでかためて歩きやすいようにしてある。…

竜源寺間歩2


…参観施設は奥へ向かって二〇メートルまでだ。…

現在は、そこから入り口の反対側に、通り抜けができる地下通路が設けられています。

竜源寺間歩4


新設された地下通路の手前には、間歩の見取り図を掲示。

竜源寺間歩3


通路の途中には、ひと休みするためのベンチもあります。

竜源寺間歩5


入洞料は400円です。


<つづく>

テーマ : 格安旅行
ジャンル : 旅行

「サンライズ出雲」を使った島根2泊3日(車中1泊)の旅(その9)

…あくる日は、朝から青空白雲半々の晴れであった。板垣は出雲空港から最終便の飛行機で帰京する。
それまでに最後に銀山をひととおり車で見てまわることにした。…



こちらも銀山をひととおり歩いてまわってみます。
まずは町並み保存地区にある、銀山唯一の宿「ひろたや」

ひろたや


郵便局も木造の建物。屋根は石州の赤瓦葺き

郵便局


次に銀山川東側の遊歩道を散策

遊歩道


冷えてきたので「Cafe山桜」でひと休み

cafe山桜


銀山公園では、銀座でも見かける自転車タクシー「ベロタクシー」が客待ち

銀山公園


五百羅漢も当地のハイライトスポットのひとつ

五百羅漢


大森バス停から連絡バスに乗って

大森バス停


世界遺産センターを見学

世界遺産センター


いよいよ帰京の時間が迫ってきたのでバスで大田市へ。道路は一面の雪景色

バス前面展望


大田市から乗った列車内で遅めの昼食。地元名産「石見の角寿司」に舌鼓

角寿司


出雲市で空港連絡バスに乗換え

出雲空港バス


25分で空港に到着する

出雲空港


搭乗便は、16:30発の羽田行き1668便。1時間20分のフライト

空港出発案内板


<つづく>

テーマ : 格安旅行
ジャンル : 旅行

「サンライズ出雲」を使った島根2泊3日(車中1泊)の旅(その10)

「サンライズ」利用の格安プランは、今回利用した日本旅行だけでなく、JTBや近畿日本ツーリストでも発売されています。「サンライズ」の車掌さんに伺いますと、「サンライズ」が利用できるパッケージツアーの発売は2~3年前からで、以来グループ旅行などに利用する人が徐々に増えてきているそうです。
しかし、これらは2人以上出発限定であり、1人出発が可能なのは、この「赤い風船 旬感満彩・中国四国へ行こう」のみです。

代金は、帰りの航空機と「ホテル・ツインリーブス出雲」の宿泊が付いて総額42600円でしたが、「サンライズ」の寝台が「ソロ」だと1000円、「ノビノビ座席」だと5000円安くなります。

このプランでは、通常は単独では販売されない「ミニぐるりんパス」をオプションで購入することができます(4200円)。これは、JRの米子―大田市・境港間と、松江・出雲・石見銀山エリアの石見交通バスや松江ループバスが乗り放題で、JRの特急の自由席もOK。さらに、足立美術館や松江城などの観光施設の入館料などが無料になるお値打ち品(参考=ちなみに足立美術館の入館料だけで2000円を超えます)ですので、主要な観光地を中心に見てまわる場合はおススメです。

なお、米子・松江・出雲市から東京へのこの種のツアーは発売されていません。上り「サンライズ出雲」の乗車率が良いのが理由だそうですが、確かに地元でも満席の報道を見ました。下りでは乗降りできない大阪・三ノ宮からの利用者が一定数いることも一因かもしれません。


(その2)であるように、往路の「サンライズ出雲」は、アクシデントに巻き込まれて遅れて到着しました。
先行貨物列車が、滋賀県内で動物と接触したあおりを受けて、米原付近で立ち往生したのが原因ですが、姫路到着前に先を急ぐ人のために、新幹線への振替乗車案内がありました。
何かと制約が心配なパッケージツアーですが、このあたりの対応は普通きっぷと同じで、運行側の都合によって、予定が狂う恐れがある場合は、影響が最小限になるように配慮されます。
また、列車が運休になった場合は、払いもどし措置もありますので安心です。


「周遊きっぷ」の「山陰ゾーン」を使うと、交通費だけで41520円。しかも復路はJR利用限定で航空機利用は不可。
今回の羽田到着は18:00前でしたが、同じ時間に出発して「やくも」→「のぞみ」で帰京した場合、東京到着は22:13になります。これでは疲れがたまって、翌日の行動に支障を来たす可能性も出てきます。
往路:「サンライズ出雲」、復路:航空機、というパターンが、もっとも時間を有効に使えて疲労が蓄積しない選択肢といえます。


「数の風景」は、板垣貞夫が帰京したあとは、主人公が断魚荘(坂下旅館)で同宿者だった矢部久一・本名:谷原泰夫に代わり、出雲市・江津・浜田、さらに米子の南エリアに舞台を移してミステリー色が強まります。
機会あれば、また「サンライズ出雲」+航空機で訪ねてみることにしましょう。


それではまた。
このページについて

鉄道旅行なび

Author:鉄道旅行なび
おトクに電車を利用する。
そんなとっても値打ちのある旅行商品を紹介するページです!

目次
記事追加情報
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。